パールシュガー(ベルギー)

パールシュガー

パールシュガーとは、ベルギーのリエージュワッフルには必ずと言って良いほど使用されている小さな塊の砂糖です。

ワッフルシュガーとも呼ばれるこの小さな砂糖の塊は熱に溶けにくい性質をもっていて、ワッフルに混ぜて焼いたときに一部は溶けてカラメル状になり、一部はそのまま残って砂糖のシャリシャリ感などの食感を楽しむことができます。

ワッフルに混ぜ込む砂糖という意味では、ザラメ糖や、角砂糖をクラッシュする方法でも代用が可能ですし、日本産のあられ糖を使うこともできました。

また、私たちが提供したいと考えているのは、いわゆる”本場のベルギーワッフル”を日本でいかに再現したかというワッフルではなく、日本でこだわりを持って作られている厳選された素材たち自身が持つ甘みや香りのハーモニーを楽しんでいただくことを重点においたオリジナルなワッフルです。

ですから私たちは自分たちのワッフルのことをベルギーワッフルとは呼びませんし、それゆえにベルギー産のパールシュガーを使用しないという選択もありました。

しかし、それを踏まえたうえでも、ここはやはりベルギー産のパールシュガーにこだわるべきだろうと考えました。

その理由はこうです。

 

私たちのワッフルは、二種類あるベルギーワッフルの中でも、いわゆるリエージュタイプのワッフルです。(もう一つはブリュッセルタイプ)

ブリオッシュ生地とパールシュガーの組み合わせが有名なリエージュワッフルは、酵母を使用した生地を焼き上げるタイプのワッフルであり、18世紀にベルギーのリエージュ地方の王子がシェフに作らせたのが始まりという伝説があります。しかし当時のドイツ、フランス、オランダ、ベルギーの料理本を探しても、このリエージュワッフルレシピを見つけることができないためこの伝説には疑問が持たれてはいますが・・・。
そうだとしても1800年代はじめには、パールシュガー入りのワッフルレシピが公開されているため、少なくとも200年以上の歴史を持っていることになります。

私たちが、ベルギー産パールシュガーを使うのは、リエージュワッフルの歴史と発明に対する私たちのリスペクトの証なのです。

ちなみに、このパールシュガーも遺伝子組換えでないてん菜から作られていることを仕入先の業者さんから確認しておりますので、安心して本物のおいしさを堪能していただけます。

 

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