イメージキャラクターは「皇帝ペンギンのこども」です。
この皇帝ペンギンは、私たちが大切にしたいと考える「家族のキズナ」を強く感じさせてくれる動物で、「世界でもっとも過酷な子育てをする鳥」と呼ばれているほどです。
なぜ、そう呼ばれているのか?
そのワケをお話しましょう。
皇帝ペンギンは、極寒の地「南極」にすんでいます。
秋の季節に、食料である魚やオキアミが獲れる海岸から50km~160kmも遠く離れた内陸の、なにもない雪原へ移動します。
それが皇帝ペンギンの繁殖地なのです。
その場所で、オスとメスが出会い、恋をし、愛を育みます。
寒い冬が始まるころになると、メスはひとつの卵を産み落とします。
産卵に体力を使い果たしたメスは、食料を求めて再び海岸へと向かいます。
メスは冬の終わり、卵から雛が孵る頃まで帰ってはきません。
オスは受け取った卵を足のうえに乗せて、おなかのだぶついた羽毛に包んで暖めはじめます。
そうしなければ、卵は一瞬のうちに凍り付いてしまうのです。
卵から雛が孵るまで2ヶ月あまりかかります。
オスにとっては繁殖地へ移動を開始したころからすると4ヶ月もの間、食べられるものは冷たい雪だけという、絶食状態が続くのです。
そして、太陽が昇らない日(極夜)が続く南極の本当の冬がやってきます。
時にはマイナス60度にまで下がり、時速250kmものブリザードが吹き荒れます。
オスたちは仲間みんなで体を寄せ合い、寒さと飢えをじっと耐え、大切な卵を抱き暖め続けるのです。
やがて、長い長い冬が終わりに近づく頃、ついにそのときが訪れます。
そう、卵の殻を破り、灰色と白の体毛に覆われた赤ちゃんが生まれるのです。
ちょうどその頃、ようやくメスたちも海から戻ってきます。
ちゃんと自分の家族のところへ戻ってきたメスは、赤ちゃんにエサを与えはじめ、子育てが始まります。
子育てから開放されたオスは、エサを取りに海に向かって歩き出します。
しかし、海まで、数週間かかる道のり。
このときすでにオスの体重は4割も減っており、残念なことに、この道中に力尽きて死んでしまうものもいます。
この後も、子育てを夫婦でバトンタッチしながら、海岸と繁殖地の往復を繰り返します。
子どもがある程度成長すると、若い仲間が運営する保育園(クレイシと呼ばれます)に預けることができるようになります。
ペンギン夫婦はふたりで海に出かけることができるようになるのです。
保育園の集団もゆっくりと海へと移動します。
南極に短い夏が訪れる頃には海岸へ到着し、成長した子どもたちは親たちに見守られながら育てられ、海で自らの力でエサをとるまでに成長するのです。
このように皇帝ペンギンたちは、時には命がけで子どもを守り、強い家族のキズナの中で育てています。
そして、人間である私たちもまた同じように、家族、仲間、友人を大切に思い、働き、愛を育み、子どもを育て、時には大変な逆境も経験しながら生きています。
私たちは、あなたの家族や仲間、友人同士で過ごす時間を増やし、そのキズナを深め、疲れた体や心を少しでも癒すお手伝いができる会社でありたいと考えました。
それが私たちのはじまりです。